2016年1月29日
2016年の「バレンタインデー」の推計市場規模は約1340億円です。

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  日本記念日協会では2016年の「バレンタインデー」の市場規模を約1340億円と推計しています。
これは昨年の約1250億円から約90億円増えたことになり、その伸び率も約7%と、あらためて「バレンタインデー」の人気の高さが実感されます。

その主な要因はメインのギフト商品であるチョコレートが、恋人への「本命チョコ」、友人への「友チョコ」、上司や同僚などへの「義理チョコ」だけでなく、がんばっている自分への「ごほうびチョコ」、チョコレートをもらった男性がその場で女性にチョコレートを渡す「お返しチョコ」、さらには新聞や郵便を配達してくれる人などへの「宅配感謝チョコ」など、贈り方のバリエーションが増えたこと。

そして、自分へのごほうびとなるとふだん買うものよりもワンランク、トゥーランク上の高級チョコレートを購入する人が多いのもその理由のひとつです。
とくにSNSなどに写真をアップして自分の買ったチョコレート、もらったチョコレートの自慢をしたい、見てもらいたいという人が多く、原材料のカカオ豆にこだわった上質な商品や、有名ショコラティエのブランド物などが売り上げを伸ばしています。

中には解散騒動のあった人気アイドルグループ「SMAP」を励ますために、5粒のチョコを「SMAPチョコ」として贈りたいというファンの人もいるようです。

また、今年は「バレンタインデー」の当日が日曜日のため、「義理チョコ」市場が減少するのではないかとの見方もありましたが、じつは12日の金曜日に先渡しすることで義理深さをアピールして「ホワイトデー」につなげようとする人が多く、曜日の並びによる影響はあまりありません。ちなみに「ホワイトデー」は月曜日なので、当日のお返しが大いに期待できるという深読みも。

もちろん、チョコレートだけでなく、前々日の12日、前日の13日、当日の14日と、週末にかけての曜日構成ですので、テーマパーク、旅行、レストランのディナーなども好調。さらにはバッグ、腕時計、アパレルなどのギフト商品も伸びることが予想されます。
それにしても「バレンタインデー」の話題になるとテレビからは今も1986年2月1日に発売された国生さゆりの「バレンタイン・キッス」が流れてきます。30年間ひとつの歌が年中行事の記念日のテーマソングのようになっているというのはかなりすごいことです。記念日協会的にはPerfumeの「チョコレイト・ディスコ」もお勧めなのですが。