2020年9月26日
2020年の「ハロウィン」の推計市場規模は、新型コロナウィルスの影響で推計不能と判断しました。

 

多くのメディア、企業などから例年以上に早くから問い合わせをいただいている「ハロウィン」の推計市場規模。日本記念日協会の付属機関である記念日文化研究所で毎年発表しているものですが、今年は新型コロナウィルスの影響で企業や個人の経済活動、生活行動がさまざまな形で制限されており、全国各地の対象品目、対象市場などから算出した多数のデータが「ハロウィン」当日までかなり流動的になると思われ、推計金額を算出することを断念しました。

本来ならここ3年間、推計市場規模が縮小していた「ハロウィン」も、東京オリンピック、パラリンピックの余熱とともに、菓子メーカー、コスチュームメーカーなども各国の国旗や競技別のユニフォームなどをイメージした「ハロウィン」バージョンの新製品を売り出したり、商店街やホテル、レストランなどでは金メダル級のイベントやパーティーが開かれ、さらには当日が土曜日であることから人出も多くなり回復するのではないかと予想していたのですが、感染者が増え続けている現状ではとても無理。

とくに10月から消費喚起策である「Go Toキャンペーン」が拡大されることになり、イベント、商店街、イートなどはそのままま「ハロウィン」の市場規模に直結するものなので、その成り行きを見通せないのが推計不能の大きな要因です。

今年は「イースター」「母の日」「父の日」に次いで「ハロウィン」も推計市場規模の算出が出来ないという大変残念な事態になりましたが、これも2020年の記念日における事件として永く記憶されることになるでしょう。「記念日は歴史を記憶する最高の装置」と考える日本記念日協会としては、この歴史を忘れることなく日々の記念日のある社会と暮らしを大切にこれからもさまざまな形で記念日に関する情報提供をしていく予定ですので、ご覧いただければ幸いです。