2020年11月14日
2020年11月13日現在、いちばん多く記念日を登録している企業は4社あります。ではその件数は何件で、業種は何でしょう?やっぱりあの業界が多いんです。

 

一年の中でいちばん記念日が多く登録されている日は10月10日で、2番目に多いのは8月8日と11月11日と前回のニュースでお知らせしたところ、いくつものメディア、中でも新聞社やテレビ局の経済部などビジネス関係の方々から「ひとつの企業や団体でいちばん多く記念日を登録しているのはどこで、何件くらいの登録ですか?」といった内容の質問をいただきました。
そこに注目するというのがビジネスアイなんでしょうね。確認してみたところ2020年11月13日現在、次の4つの企業がそれぞれ11件の記念日を登録していていちばん多いことがわかりました。
その4社とは11件目を登録した順に「株式会社味のちぬや」「森永製菓株式会社」「株式会社明治」「カゴメ株式会社」となります。

株式会社味のちぬやは香川県三豊市に本社があり、各種の冷凍食品の製造販売を手がけ、全国の量販店、コンビニ、外食産業などに流通させている企業です。家庭や業務用の食卓やお弁当でよく使われる食材を数多く扱っているので「コロッケの日」「メンチカツの日」「かきフライの日」などを登録しています。

森永製菓株式会社は「ミルクキャラメルの日」「ハイチュウの日」「ダースの日」など有名なお菓子のブランドごとだけでなく「ホットケーキの日」「ココアの日」「甘酒の日」といったなじみのある食べ物、飲み物でも登録をしています。

株式会社明治は「LG21の日」「明治ブルガリアヨーグルトの日」「明治プロビオヨーグルトR-1の日」などヨーグルト関連の記念日を多く登録しています。しかし、「きのこの山の日2020」は2020年限定の記念日なので来年には10件になってしまいます。さあ、どうしましょう?

カゴメ株式会社は野菜の加工製品のトマトケチャップやトマトジュースなどでよく知られた企業らしく「ナポリタンの日」「よいトマトの日」「ミートソースの日」など、トマトに関係した記念日を多く登録しています。

こうして並べてみるとやはり生活に密着した食べ物を何種類も手がけている企業ばかりですね。
そしてこの4企業に続くのが9件の記念日を登録している花王株式会社で「クイックルの日」などの清掃用品と「歯肉ケアの日」「手と手の日」といったヘルスケア用品など、生活に根差したの自社製品に関連した記念日を設けています。

続いて8件の記念日を登録しているのがエンターテインメント企業のウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社で「スター・ウォーズの日」「ミニーマウスの日」「ディズニーツムツムの日」など。
さらに、同じく8件の記念日登録があるのは江崎グリコ株式会社で、登録記念日でいちばん有名な「ポッキー&プリッツの日」はもちろん、最近では「パピコの日」を登録しています。

ではなぜ上記の各社は数多くの記念日を日本記念日協会に登録するのでしょうか。その理由は「ひとつ登録してみたらPR効果が大きかったので」「いくつも自社で記念日を登録していると年間を通じて話題になりやすいから」「記念日を作ることで社内に活気と販促のアイデアが出てきたので次々と」などの答えが返ってきました。
食品メーカー、とりわけ菓子メーカーの登録が多いのは、ブランド力のある日常的に購入してもらえる商品が多数あり、他社の商品との区別化とともに新商品のキャンペーンなどに記念日は効果的なことがわかっているからなんですね。
それは株式会社ロッテ、カルビー株式会社、山崎製パン株式会社も、それぞれ5件も登録していることからもうかがえます。また、そうした商品を販売するスーパーやコンビニなどからも「記念日のある商品はPOPを立てやすく、販促効果が大きい」との声をよく聞くそうです。

みなさんはどの企業のどんな商品が記念日登録されると楽しいと思いますか?ぜひお知らせください。みなさんの声で新しく記念日が誕生するかもしれませんので。

(写真は右がカゴメのトマトジュース。左の「366日・記念日事典」に乗っているのが森永製菓の「ダース」。その下が明治の「きのこの山」です。味のちぬやの商品は近くのスーパーにはありませんでした。残念)