2023年12月13日
社会福祉法人日本視覚障害者団体連合 同行援護事業所等連絡会が制定した「視覚障害者ガイドヘルパーの日」(12月3日)の記念日登録証授与式が日本視覚障害者センターで行われました。

社会福祉法人日本視覚障害者団体連合 同行援護事業所等連絡会が制定した「視覚障害者ガイドヘルパーの日」(12月3日)の記念日登録証授与式が、東京・新宿区の日本視覚障害者センターで行われました。

式典でははじめに、司会の方から「視覚障害者ガイドヘルパーの日」制定の目的と日付の由来について説明があり、日本視覚障害者団体連合の竹下義樹会長(写真・右)が「同行援護が平成22年12月3日に制度化されてから10年が経ちます。今後この制度が社会において周知されて、視覚障害者の社会参加、自立、移動が安定したものになるために、この記念日は我々にとって大きな意味を持つと確信しています。」と挨拶。

来賓の厚生労働省 社会・援護局障害保健福祉部の辺見聡部長は「同行援護に従事する専門職種として視覚障害者ガイドヘルパーが広く社会に認知されるとともに、同行援護のサービスの質も含め、支援が充実していくことは視覚障害者の自立や社会参加を推進していくためにも大変重要です。」と語りました。

続いて公益財団法人日本盲導犬協会の坂本洋一評議員による「同行援護の歴史と将来」というテーマでの記念講演があり、記念日登録証授与式では日本記念日協会の田宮智康事務局長(写真・左)が「この記念日が視覚障害者ガイドヘルパーと同行援護について広く深く、みなさんに知っていただくきっかけになればと思います。」と挨拶し、記念日登録証を同行援護事業所等連絡会の松永信也会長(写真・中央)に授与すると、会場に集まった方々から大きな拍手が沸き起こりました。

さらに日本視覚障害者団体連合の竹下義樹会長から日本盲導犬協会の坂本洋一評議員に、長年にわたり同行援護の発展に尽力し、視覚障害者の自立と社会参加の増進に多大なる貢献をされたとして感謝状が授与されると、再び会場は大きな拍手に包まれました。
それからリモートで繋がっている全国各地の同行援護の利用者、ガイドヘルパー、事業所の担当者などそれぞれの立場から同行援護に対する思いについてマイクリレー形式で発表があり、同行援護の大切さを共有しました。

最後に、同行援護事業所等連絡会の松永信也会長が「視覚障害者が社会に参加するということは、見える人と同じように自由に夢を追えること。そのためには、色々なことをもっと前に進めなければいけません。今日という記念日が新しい一歩に繋がればと思っています。」と締めくくり閉会となりました。

どんな人でもひとりでは生きていけない。支えあって生きていく。誰しもがそこに喜びを感じられる社会になってほしいと願うとともに、記念日を通してできることは何かを考え、実践することで記念日の可能性を広げていきたいと思った授与式でした。