2023年12月19日
日本記念日協会では毎年、その一年の中でもっとも印象的だった日を「今年の一日」として発表しています。2023年の「今年の一日」は「11月5日」を選びました。その理由は?

 

今年ももうすぐ大晦日。1年365日、毎日じつにさまざまな出来事がありました。
そして年末になると「今年の新語・流行語」や「今年の漢字」など一年を振り返るものが発表されますが、日本記念日協会でも毎年その年のもっとも印象的だった日を「今年の一日」として選んでいます。
昨年はロシアがウクライナに軍事侵攻した2月24日を選びましたが、1年10か月が経った今でも戦火が絶えないのは悲しさを超えて憤りが募るばかりです。
 
さて2023年の「今年の一日」は「11月5日」を選びました。
その理由はこの日にプロ野球の日本シリーズ第7戦で阪神タイガースがオリックス・バファローズを破り日本一に輝いたからです。 何しろ今回の日本一は1985年以来となる38年ぶり2回目ということで、全国の阪神ファンだけでなく、あまりプロ野球に興味のなかった関西の人々にも「やればできるやないか」と勇気を与えてくれました。
株式市場では阪神が優勝すると株価が上がるというジンクスがあるそうで、新語・流行語大賞の年間大賞にも岡田監督が優勝を意味するスローガンとして掲げていた「アレ(A.R.E.)」が選ばれたこともあり、日本記念日協会には11月5日を「アレの日」にできませんかとの問い合わせがくるほどです。
また、次の日付が最終候補でした。
 
◆野球のWBCで日本がアメリカを破って優勝した「3月22日」(日本時間)
◆関東大震災(1923年)から100年となった「9月1日」
◆イスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃した「10月7日」(日本時間)
◆将棋の藤井聡太棋士が史上初となる八冠を達成した「10月11日」
 
今年も戦争の始まりの日付を候補にしなければならなかったのは本当に残念です。来年こそ世界が平和を取り戻せますようにと祈りたい師走です。
 
ちなみに過去の「今年の一日」は以下のとおりです。
 
●2022年「2月24日」ロシアがウクライナに軍事侵攻をした日
●2021年「10月31日」衆議院選挙が行われ自民党と公明党の与党が過半数を獲得した日
●2020年「4月7日」安倍総理大臣が新型コロナウィルス感染症拡大による「緊急事態宣言」を発出した日
●2019年「5月1日」248番目の元号として「令和」がスタートした日
●2018年「7月23日」埼玉県熊谷市で日本歴代最高気温(41.1度)を記録した日

※なお、上記の日本記念日協会・選定の「今年の一日」について、番組、紙面、Web上などでの使用を希望するときは必ず日本記念日協会まで電話(0267-68-2465)・メール(info@kinenbi.gr.jp)でご連絡ください。