2024年7月11日
伊勢シーパラダイスが制定した「タツノオトシゴの日」(7月7日)の記念日登録証授与式が三重県伊勢市の伊勢シーパラダイス内で行われました。

三重県伊勢市の伊勢シーパラダイス(伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス)が制定した「タツノオトシゴの日」(7月7日)。その記念日登録証授与式が伊勢シーパラダイス内の新エリア「まる見え! バックヤード」で行われました。

タツノオトシゴはメスが産んだ卵をオスが育児嚢と呼ばれる袋で稚魚になるまで育てる珍しい生き物で、その夫婦円満な姿から安産や縁結び、長寿の象徴として有名ですが、近年、地球温暖化の影響や漢方の利用を目的とした乱獲により数が減少しています。タツノオトシゴが減少している現状と、伊勢シーパラダイスのタツノオトシゴ保護への取り組みについて知ってもらうことを目的として「タツノオトシゴの日」は制定されました。日付は、タツノオトシゴが並んで泳ぐ姿が数字の7と7に見えること、この日が仲むつまじい恋物語の「七夕」の日であること、夫婦岩が近くにあり同館の名前となっていることなどから7月7日が記念日となりました。

授与式では、はじめに伊勢シーパラダイスの田村龍太館長が「タツノオトシゴの日のスタートをみなさんと一緒に迎えることができて、感謝しています。7月7日は七夕と並んで、タツノオトシゴの日ということをみなさんに認識してもらえるように、これからも頑張っていきたいと思います。」と挨拶。

続いて、日本記念日協会の田宮智康事務局長(写真・右)が記念日制定の目的と日付の由来を説明したあと、記念日登録証を飼育係おさかなチームの安部瑞貴さん(写真・左)へ授与すると、集まった来館者の方々から大きな拍手が湧き起こり、次々と報道陣のカメラが切られました。

そして、安部さんが「伊勢シーパラダイスでは、タツノオトシゴが減少している現状を食い止めるべく、繁殖に力を入れています。全国の水族館で当館から生まれたタツノオトシゴが見られるようにこれからも頑張っていきたいと思います。」と語りました。

その後、田宮事務局長は記念日登録を記念して作られた「まる見え!バックヤード」でしかできない人気の体験、タツノオトシゴのエサやりに挑戦。生きたエサをスポイトで吸い上げるのに苦戦しながらも、タツノオトシゴがエサに群がってくる様子を間近で見て楽しみました。

授与式後も、同館の記念日への思いに賛同した全国の水族館がこの話題を取り上げ、SNS等で大きな盛り上がりを見せていました。毎年、七夕には水族館へタツノオトシゴたちに会いにいってみてはいかがでしょうか。何か願いを叶えてくれるかもしれませんよ。