2025年11月3日
広島県広島市に本社を置く、田中食品株式会社のふりかけ「旅行の友」。その「旅行の友の日」(5月12日)の記念日登録証授与式が広島市のリーガロイヤルホテル広島で行われました。

広島県広島市に本社を置く、田中食品株式会社の自社ブランドのふりかけ「旅行の友」。その記念日となる「旅行の友の日」(5月12日)の記念日登録証授与式が広島市のリーガロイヤルホテル広島で行われました。同社は1901(明治34)年に創業した老舗で「旅行の友」をはじめとして、さまざまな食品の製造・販売を手がけており、とくに看板商品のふりかけ「旅行の友」は日本でいちばん古くから製造・販売されているふりかけで、ふりかけの元祖と呼ばれています。

授与式でははじめに日本記念日協会の加瀬清志代表理事が登壇し、記念日協会のこと、広島に縁のある記念日の説明と、登録された「旅行の友の日」について語りました。その中で加瀬代表理事は「『旅行の友の日』は何と言っても日本ではじめて作られたふりかけの商品であること、商品名に開発された創業者の田中保太郎氏と苦労を共にされた妻の田中トモさんの名前を入れ、そのトモさんの誕生日を日付にされるなど、記念日に対する深い愛情を感じました。これからも記念日の5月12日を『ご(5)はんが、いつ(12)もおいしくなる、旅行の友』と語呂合わせをするなど記念日を覚えていただくようにアピールしたいと思います」と話しました。

続いて行われた授与式では加瀬代表理事(写真・左)から田中食品の田中孝幸代表取締役社長(写真・右)に記念日登録証が授与されると、会場から大きな拍手が起こり、詰めかけた新聞、テレビなどのメディアの方がツーショットの撮影をします。

さらに田中社長が挨拶に立ち「『旅行の友』は120年以上も前に誕生した商品ですが、その時代その時代を生きてこられた方々が愛してくださったからこそ今につながっていると思います。ふりかけは子どもに栄養のあるものを食べさせてやりたいとの親心から開発されました。その歴史やご縁を大切にこれからも、世の中のお役に立つ商品を開発してまいります」と語りました。

会場には「旅行の友」がふりかけの元祖であることを感じさせる誕生から今日までの歴史を物語る品々が並べられており、その中にあった昭和14年頃に撮られた1枚の写真にはトラックの荷台の側面に「ふりかけ食 旅行の友」の文字があります。「ふりかけ」という名称そのものも田中食品が最初と思われます。

最近ではごはんだけでなく、スパゲッティやエッグトーストにもふりかける人がいるほどレシピの広がりを見せているふりかけ。その発祥となった「旅行の友」の新たな歴史に記念日登録が加えられたことを実感できた素敵な授与式でした。